【書評】ジョブ理論はビジネス書に収まらない!

おすすめ本

イノベーション理論で有名なクリステンセン教授の著書「ジョブ理論」。
読んでみたらビジネスに収まらず、普段の生活でも使えると思ったのでご紹介します。
20代営業職サラリーマンからの目線ですので、多くの方はすでに無意識に実践している考え方かも知れません。
なので今回は私なりに考えて、日常生活でどう生かせるか考えてみました。

【おすすめ理由】ビジネスだけじゃなく、普段の生活にとても役に立つ本です

おすすめの一番の理由は日常生活にも応用できそうだと考えるからです。

ジョブ理論とは、「人は何か解決したい仕事(この本ではジョブと呼んでいます)を抱えていて、そのためにAを雇用する」という考え方です。

このジョブに対するAという雇用について、人が「なぜそれを選んだのか?(どういう目的で)」を考えることが重要であり、この点を間違えてしまうと相手が求めていない結果になってしまうということ指摘しています。

本の中ではミルクシェイクを実例に、「人はどんなジョブを解決するために、ミルクシェイクを雇用したのか?」という切り口で分析をしています。


すると
・朝の通勤時間に雇用する人(腹持ちの良さ、片手で飲める)
・小さい子供のために雇用する人(留守番のご褒美、ぐずる子供の退屈しのぎ)
など人口統計学的なデータに捉われない一面が明らかになります。


それらの状況が異なる雇用機会において、理由を分析することによって同じミルクシェイクであっても、解決するジョブによって競合(ライバル)が異なってくるということですね。

日本語訳もとてもわかりやすく、読みやすいのでオススメです。

日常生活への活用① 無駄遣いが減るかも?

ここからは個人的に考えるジョブ理論の日常生活への活用法を書いてみます。
まずは自分自身が無駄遣いを減らすきっかけとなった事例の紹介です。

私はバックパックが大好きで、いいなと思うと今使っているものがあるにも関わらず買ってしまうことが多いです。
高いものは3万円以上することもありますから、20代サラリーマンにとっては痛い出費です‥


ジョブ理論を知ってからは、「自分はバックパックでどんなジョブを解決したいのか」を少し考えてみました。すると
・小物をきれいに持ち運ぶこと
・スマートな印象を与えること
が思い浮かびました。
スマートな印象ってなに?という感じですが、バックパック=野暮ったいのが嫌だったんですね。笑
ジョブの内容はともあれ、これからは気になったバックパックに対しては上記2つのジョブを満たせるかどうかを考えてみることにしました。
こう考えると意外と両立できるものが少なく、ジョブを満たしたものを2年以上使用しています。
(私にとってはかなりの定着期間です!)

自分が欲しいものに対し、「どんなジョブを解決して欲しいのか」立ち止まって考えてみると無駄遣いが減るかも知れません。

日常生活への活用② プレゼント選びや飲み会の企画にも?

他人へのプレゼントや飲み会の企画でも、有効な考え方の1つになるかも知れません。

「飲み会」と言っても、友人や会社の人と、またデートの時など様々なシチュエーションがありますよね。
私も偉そうなことは言えずこういった企画は苦手ですが、考え方次第で楽しくなるかも知れません。

例えば会社の歓迎会で、「新人さんがみんなの人となりを知る」ということをジョブに想定すると、
雇用する店の候補はみんなの顔が見えて話やすい円卓の席がある店が候補になったりしそうです。

デートのお店選びの時には、「美味しいお酒を飲むこと」、「夜景の見えるお店で非日常を体験すること」、「喧騒を離れ、静かな時を過ごすこと」などジョブの違いによって選ぶお店の候補も変わってくるのではないでしょうか。

「どんなジョブを達成するために、Aを雇用するのか」一度立ち止まって考えてみると、
また違った選択肢が増えてくるかも知れませんね!

まとめ

ジョブ理論について、私なりの日常生活での活かし方を紹介してみました。
ビジネス書に分類されるので、本の中では企業の事例など少し専門的に踏み込んだ内容も多くありますが、全体を通してもとても読みやすい印象です。

気になった方は、ぜひ本を手にとってみてください!

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