2023年 18年ぶりの「アレ」達成、さらに38年ぶりの「アレのアレ」も達成!!
2023年のプロ野球界はまさにタイガースの年だったのではないでしょうか。
私はタイガースファンになって以来、2度目として今年は優勝を見ることができ、とても楽しく過ごすことができました。
最近はプロ野球が著書を出すことが多くなってきたので、この記事ではタイガースの選手、監督にフォーカスして紹介していきます。(あくまで一部となってしまうこと、ご了承ください)
岡田彰布監督(2004年〜2008年、2023年〜 一軍監督)
幸せな虎、そらそうよ(2023年:ベースボールマガジン社)
2023年の日本一達成後、初の著書です。
内容はこのシーズンの振り返りが中心になっており、チーム作りや采配に対する岡田監督の考えがてんこ盛りの内容となっています。
主力選手やコーチ陣との個人エピソードも多数あり、阪神ファンも満足のボリュームです。
(村上投手の幻の完全試合や中野選手のセカンドへのコンバート、四球の査定アップなどなど)
阪神がこの年を皮切りに黄金時代へ入っていけるよう、ここで満足することなく更なる高みを目指す!という岡田監督の熱い想いが伝わってくるので、ぜひ読んでいただきたいです。
そら、そうよ 勝つ理由、負ける理由(2014年:宝島社)
2023年、チームを「アレ」へと導いた岡田監督。
独特なワードチョイス?も一躍有名になり、流行語大賞も受賞しました!
本書は阪神での1度目の一軍監督、その後のオリックスでの監督業を終えた2014年に書かれたものです。(2023年の優勝を機に、再版されたと思われます)
内容はズバリ岡田流の「監督論」
ご自身が経験をされた阪神、オリックス時代を元に監督としての考えを語っています。
選手はもちろん、コーチやスカウトも含めたチーム全体、またフロントも巻き込んだ球団全体として勝つ組織を目指すべく岡田監督の理論が書かれていて面白いです。
球団を思うが故、時に厳しい意見も‥
ですがこれも「勝つこと」が何よりのファンサービスであると考えてのことだと思います。
2023年になって読んでも、岡田監督の一貫した思考を感じることができますよ。
動くが負け(2010年:幻冬舎新書)
「普通にやる」
2023年シーズンを通じ、岡田監督からよく出た言葉ではないでしょうか。
本書もそんな岡田監督の考え方が存分に詰まった内容になっています。
時期としては阪神での1度目の監督を終え、オリックスの監督を務めている頃です。
オリックス監督としての目指す方向性や、阪神時代の選手とのエピソードなどが多いのが特徴です。
長いシーズンを見据え、どっしり構えていた印象の強い岡田監督の根底にある考えを知ることができる本なので、こちらもぜひ読んでみてほしいです。
藤川球児さん(1998〜2012、2016〜2020年 所属)
火の玉ストレート プロフェッショナルの覚悟(2021年:日本実業出版社)
2005年の最強リリーフ3人衆「JFK」の一角を成した藤川球児さん。
「火の玉ストレート」と相手打者から称された、まるで浮き上がるようなストレートで圧倒するシーンに痺れたファンの方も多いのではないでしょうか。
そんな藤川さんが現役引退後に発売されたのがこちらの本です。
プロ入り以降の話を中心に、自身のプロ野球生活を振り返っている内容になっています。
先発としての役割が期待されていたプロ入り当初〜岡田監督の元でリリーフとして才能を開花させたエピソードなども収録されています。
特にその後のメジャーリーグへの挑戦、独立リーグでのプレーを経て再び阪神に復帰した時期のエピソードはこの本ならではなので、気になるかたはぜひ手にとってみてください!
当時のことが、かなり詳しく語られています。
能見篤史さん(2005年〜2020年 所属)
#みんな大好き 能見さんの美学 ポーカーフェイスの内側すべて明かします(2023年:ベースボールマガジン社)
美しいワインドアップと巨人キラーで阪神ファンを魅了した左腕の能見さん。
先発、リリーフで活躍し阪神の投手陣を長年支えてくれた選手です。
そんな能見さんが現役引退後、阪神、オリックスでの生活を中心に振り返っている本です。
能見さんと言えば、いつも冷静でまさに「ポーカーフェイス」なピッチャーでした。
本書ではそんな感情を顔に出さないことへのこだわりなども明かされています。
阪神、オリックスの選手とのエピソードも必見です!
鳥谷敬さん(2004〜2019 所属)
明日、野球やめます 選択を正解に導くロジック(2022年:集英社)
20代の私にとって、鳥谷さんはまさに「世代のど真ん中」
大ファンでユニフォームも持っていますし、カッコよくて今もずっと応援している選手です。
そんな鳥谷さんのプロ野球選手引退後、初の著書です。
阪神での晩期〜ロッテで過ごした2年間のこと、プロ生活で心得ていたこと、家族のこと。
初の著書ということもあり、様々なことを振り返りながら語っている本です。
岡田彰布監督のスタートしたプロ野球生活のこと、その後監督が代わっていく中でスタイルチェンジに苦しんだことなど今だから話せるようなエピソードも多く、ファンも満足できる内容になっています。
疲れない体と不屈のメンタル(2022年:PHP)
現役引退後も締まった身体で仕事をこなす鳥谷さん。
そんな秘訣を知りたい!とニーズがあったのか出たのがこの本です。
テーマは書名の通り「体とメンタルのトレーニング方法」
お尻を意識して、引き締まった下半身を身につけるための具体的なトレーニング方法などが紹介されています。(それも特別な器具は不要で、自重のみで行うもの!)
歩き方の心がけなども載っていて、私も日頃意識しながら継続できています。
特に運動習慣がないなあと悩んでいる方にもおすすめです。
メンタルの部分においても、意識的に淡々とプレーしていた理由やアンガーマネジメント方法など鳥谷さん流のコントロール術を学ぶことができますよ。
他人の期待には応えなくていい(2023年:KADOKAWA)
現役時代を振り返りながら、鳥谷さんが身につけていった価値観などについて語ってる本です。
野球に関連する記述も当然多いですが、日頃の生活や仕事に活かせる考え方なども多くて参考になるのが個人的な印象です。
苦手な人との付き合い方やタイムパフォーマンスを意識した生活、自分でコントロールできることに集中するなど色々なことに転用できる可能性が高いのではないでしょうか?
鳥谷さんの「日頃の生き方」が垣間見える本だと感じました。
岩田稔さん(2006年〜2021年 所属)
消えそうで消えないペン 1型糖尿病と共に生き、投げ切ったからこそ伝えたいこと(2022年:ベースボールマガジン社)
猛虎一筋16年!先発左腕として活躍した岩田稔さん。
テンポの良さと、右打者へのクロスファイヤーが印象に残っています。
そんな岩田さんは高校2年生の時に1型糖尿病と診断され、以来病気と付き合いながらプロ野球選手として活躍をした選手です。
本書ではそんな話を中心に、プロ野球生活のことや今後の活動のことなどが語られています。
糖尿病=生活習慣病のイメージが強いですが、一概にそんなことはありません。
岩田さんが現在も取り組まれている疾患啓発活動についても知ることができ、勉強になります。
原口文仁選手(2010年〜 所属)
ここに立つために(2021年:ベースボールマガジン社)
2023年は代打の切り札として活躍!勝負強い打撃が持ち味の原口選手です。
そんな原口選手は2019年に大腸癌を患い、闘病を経て復活した過去を持っています。
一軍復帰戦、ZOZOマリンスタジアムでのレフトオーバーのタイムリーツーベースを覚えているファンの方も多いのではないでしょうか?
本書はそんな病気との戦いを中心に語られています。
当時の矢野監督とのエピソードやご家族のこと、闘病生活についてがありのままに書かれていて、真っ直ぐな原口選手らしさを感じることができます。
横田慎太郎さん(2013年〜2019年 所属)
奇跡のバックホーム(2021年:幻冬舎)
2016年、当時の金本知憲新監督の元で「超変革」の申し子として開幕スタメンに名を連ねた横田さん。
私もテレビで観戦していて、これからくる黄金期の予感にワクワクしたのを覚えています。
その後脳腫瘍が発覚し、闘病生活の末で24歳という若さで現役を引退することになった横田さんですが、その引退試合で見せた奇跡のバックホームが書名の由来です。
病気が見つかってからの闘病生活のことや、選手として復帰するためのリハビリなどの様子が語られていて、ときに読んでいて辛い気持ちにもなります。
それでも前を向いて懸命にやるべきことに向き合う姿は自分も感銘を受け、心を動かされました。
ぜひ色々な人に読んでほしいなと思う本です。
最後に
阪神タイガースの選手、監督の著書をまとめてきました!
普段のインタビューや記事からは得ることのできない選手の考えや想いを感じることができるのもほんの良さだと思います。
好きな選手や気になっている選手の本がありましたら、ぜひ手にとってみて頂けると嬉しいです。
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